塩尻大門商店街振興組合

10月26日(土)に「第17回ハッピーハロウィーンinしおじり2013」が開催されます。 商店街で行われる日本最大のハロウィンイベントです。その塩尻大門商店街の振興組合の理事長である浜さんにお会いしてきました。 塩尻のハロウィンの生い立ちや、大門商店街への想いを笑顔で語ってくれました。

「塩尻大門商店街振興組合」

理事長の浜さん

塩尻大門商店街振興組合は昭和55年に設立し、今年で34期を迎えます。 商店街活性化ということで任意団体ではなく、振興組合法に基づいて設立しました。 振興組合という形で定款も作り、届け出をすることにより認可を受け、行政の補助金などが受けられるような形にしました。それらを活用しながら商店及び地域の活性化に貢献しようと発足しました。

昨年4月まで、「商業振興会館」内に事務所があり(現在のセブンイレブンの真向かい)、1階のホールでイベントなどを行いました。その後、現在の「ウィングロード」内に移転して、地域のための商店街を目指しています。

「ハッピーハロウィーンinしおじり」の始まり ~国際交流員キャサリンの関わり~

ペイントアート

1回目は広丘の公民館でした。塩尻市在住の外国人の方が集まって開催したのが始まりです。「日本でもハロウィンをやりたい!」という声を受けて当時国際交流員だったキャサリンさんが中心になって行われ、参加者は30人くらいでした。 それがなかなか面白く、当時の塩尻市役所の庶務課の国際交流係の担当職員さんが、商店街でやったらもっと楽しいのではないかということで、2回目からは現在の大門商店街での開催になりました。
その後、当初振興組合の理事長だった加藤さん(加藤鯉鶏肉店)が、実行委員会組織にしようと、子育て連絡協議会や子ども劇場、塩尻青年会議所などに声をかけて実行委員会を立ち上げました。今では、塩尻市民で知らない人はいないと言って良いほどの大門商店街最大のイベントとなりました。

当時はハロウィングッズを取り扱う輸入業者もそれほどなかったので、アメリカに住んでいた加藤さんの娘さんやキャサリンさんに手伝ってもらい雑誌などの資料を取り寄せました。そこにはグッズや装飾品などが豊富に掲載されており、その当時の日本人にはない感覚にカルチャ―ショックをうけました。
「自分たちにはわからない世界だからキャサリンにすべて任せよう。こちらの感覚を持ってやるとそれまでの日本のイベントと変わらなくなってしまう。」ということで、彼女に先頭に立って進めてもらうことになりました。
キャサリンさんはJETプログラム(国際交流活動等に従事する外国青年を招致する事業)の長野県のお世話係りでもあったので、彼女の呼び掛けにより県内から多くの外国人が塩尻市のハロウィンに参加し、大変盛り上がりました。
日本人には仮装などに迷いがあり、日本人の頭の固さ、本場と日本の感覚の差を感じました。

塩尻のハロウィン ~ここがちがう!~

イベントの様子

絶対必要なのは、
「ホラーハウス」と「トリックオアトリート」
初開催の「トリックオアトリート」は、チョコレートを格安で入手し、各お店ではお菓子代を出しあったので参加費は無料でした。まんべんなく商店街を回ってほしいという思いから、「スタンプラリー」と「トリックオアトリート」は最初からセットにして開催しました。 空き店舗も「ホラーハウス」に利用しました。外国人の方が企画したゲームコーナーや、グッズ・装飾品のショップなどは、日本離れした異空間を感じることができ、子どもたちに好評でした。
グッズ・装飾品は当時の日本では輸入代理店も取り扱っていなかったため、直接現地から買い入れました。それをキャサリンさんが飾り付けする。このことから「塩尻のハロウィンショップに来ないとグッズは買えない」というのが、塩尻のハロウィンイベントの目玉の一つでありました。今は充実したネット環境や、安価な中国製品も増えてきたこともあり、入手しやすくなって、このハロウィンショップも役割を終えました。

「ジャコランタン作り」や「仮装コンテスト」などのイベントとともに
ジャコランタン作り用のかぼちゃも地元塩尻産です。苗を5月のイベントで農家の方に 持ち帰って育ててもらい、収穫後にまた持ち寄り10月のイベントで使います。
個人、家族、友達、団体などで装った手作り感いっぱいの仮装コンテストも魅力です。思い思いの仮装をした子供達が商店街を巡り歩きます。
そして、これらのイベントを支えるスタッフには、中高生のボランティアも参加しています。 市内の高校の生徒会に募集をかけて、毎年40名から50名の学生たちが集い、ホラーハウスや、ペイントなどに参加します。 やる側の楽しさや経験を通して、地域・商店街との「繋がり」や「これから」を思い描いてほしいと願っています。

塩尻のこだわり ~塩尻のハロウィンのスタイル~

ディスプレイ

出店は地域団体や商店に限ります。露店商が入ると日本の昭和のお祭りのようで雰囲気が変わってしまうからです。 でも、せっかくの夕飯タイムなので、寒い時期に温かいものを出したいと思い「ハロウィーン鍋」を考案。昔ながらの「冬至かぼちゃ」です。こちらの鍋は今も変わらず無料で振るまわれています。
毎年10月になると、商店街のショーウィンドーの装飾や店舗のディスプレイ、「パッピーハロウィーン」イベントが開催され街全体がハロウィンに向けて動き出し、ハロウィンカラーに染まります。 街全体が手作り感にあふれ、「怖カワイイ」、こわいけどカワイイという感覚が色々な世代の方に受け入れられています。
利益よりも地域のイベントとしてみんなで楽しむことをモットーに、子育てネットワーク(子育て連絡会、支援センター)などを中心に、子育て中のお母さんが子どもとともに楽しむというスタンスは今もずっと変わりません。 こちらがやらなくても、ハロウィンに向かって市民が自然と盛り上がる。なんといっても女性の力が大きいと感じます。                

ハロウィンのこれから。大門商店街のこれから。

大門商店街

塩尻大門商店街の一大イベントの「ハッピーハロウィーン」、今後も演出方法を工夫するなど、手作り感を活かしながら新しいことにチャレンジしていきたい。そして、地域から愛される「ハッピーハロウィーン」をずっと続けていきたいです。

また商店街としては、空き店舗を利用できないか、後継者問題にどう取り組んだら良いかがこれからの課題です。
以前よりえんぱーくに集う若者たちは多く、そこからのウィングロードへの人の流れも増しています。 その人たちのニーズに応えるものがあれば、そこには何かが生まれるはず。ぜひその何かを生み出して、塩尻大門商店街の未来につなげていきたいと思います。               

浜さんが大事にしていること ~想い~

未来を語る浜さん

塩尻大門商店街は、買い物している人に目を向け、地域住民が安心して買い物ができるという、郊外店とは違う地域のための商店街でありたい。

子どもたちの笑顔あふれる「ハッピーハロウィーン」を通して、地域に密着した商店街であり続けたいです。