塩尻消防署~普通救命講習会~

2014年3月25日

真剣な研修風景

塩尻消防署~普通救命講習会~

救命の連鎖、途切れないように

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3月8日(土)塩尻消防署を会場に普通救命講習会が行われました。
この日は広報しおじりの記事などを見て市内外から29名の方が参加されました。テキストに沿って応急の救命処置の概要を学習、心肺蘇生法やAEDの使用手順や実技訓練、止血法、異物除去法等3時間の講習後に修了証が交付されます。
 
突然の呼吸停止や心停止の人に遭遇、初期の救命処置を行い救急車で病院に搬送され治療という一連の流れに、予兆に気付く心停止の予防も加え『救命の連鎖』と呼ぶそうです。
山岳地も含む松本広域では昨年の消防車の平均到着時間は9分37秒、一方人の脳は3~4分の心停止で回復困難なダメージを受けてしまいます。初期の救命処置が救命率・社会復帰率を左右するのです。
「とっさの状況に誰もが素早く対処できるよう、この救命の連鎖を途切れさせないように普段から定期的に訓練を行うことが必要です。」という消防士の方の言葉に受講生の皆さんは私語も無く、一様に真剣な面持ちで頷いている姿が印象的でした。

緊急時に役立ちたい!真摯な参加者の姿

次に10人ずつ3グループに分かれて実技訓練です。
手順は、1.倒れている人に「大丈夫ですか!」と呼び掛け、2.呼吸を確認、3.人を呼び119蕃通報とAEDを依頼、4.ただちに胸骨圧迫と人工呼吸という流れです。心肺停止による脳のダメージを最小限にとどめるためには、胸骨圧迫を『強く・速く・絶え間なく』行うことが何より肝心だそうです。
両の手を重ねて体重をかけ胸の真ん中を速いテンポで圧迫します。「1分間に少なくとも100回の速さで30回、このリズムはモシモシカメヨ・・・と歌うとながらですよ。」と笑いを入れながらも「指をしっかり組んで」「真上から体重をかけて」消防士の方から細かく指導の声がかかります。
 
AEDは開いて電源を入れ音声メッセージに従って操作する仕組みで、意外に簡単そうです。それでもいざという時に慌てないためには、こうして見て使っておくことが大切ですね。
現在松本広域管内全域で816カ所、塩尻市内だけでも151カ所に設置されているそうです。お話を伺うと、官公署や病院・老人向けグループホームにお勤めの方や会社の事務員さんなど、いろいろな立場の方が「職場にあるので、いざという時に率先して使えるように。」と自主的に参加されていました。
何気なく目にしていたAED、それを誰かのために役立てようと努力する大勢の方がいらっしゃることを初めて知りました。
他にも「子どもがアナフィラキシーを起こすほどアレルギーがあるので心肺蘇生を覚えたくて。」など印象に残るお話も聞かれました。
 
『普通救命講習会』は管内各消防署で行われており、他に8時間の講習後に実技と筆記の試験がある『上級救命講習会』と8時間講習を3日間受講する『応急手当普及員講習』があります。とっさに対応でるようにと多くの方が定期的に受講されているようです。
さあいよいよ閉会式、広丘消防署長から挨拶に続き普通救命講習会修了証が手渡されました。意外なほどシンプルなカードですが、見ていると皆さん色違いで何枚か入ったパスケースに大切そうにしまっています。
尊い暖かな気持ちになれ、自分にとっても大変貴重な体験となりました。
 
(取材・編集:小島)
胸骨圧迫の実習AEDを使って圧迫止血法受講者証授与式

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