しおじり給食物語~塩尻西部中学校編~

2013年2月5日

塩尻西部中学校校舎風景

しおじり給食物語~塩尻西部中学校編~

地域に誇れる学校づくり

西正門から見える校舎
1月29日、塩尻市立塩尻西部中学校を訪問しました。
国道19号線を木曽方面に向かうと、信州の山々と広がるブドウ畑の中にオレンジ色の屋根の校舎が見えます。
初めて見る方は、その美しい景色と校舎のコラボレーションに目を奪われるでしょう。
昭和36年に洗馬中学校と宗賀中学校の統合により塩尻市立塩尻西部中学校と改称され、昭和39年の実質統合により新校舎にて授業が開始されました。
塩尻西部中学校は平成25年度に創立50周年を迎え、観:「学力の向上」 錬:「言語活動の充実」 恕:「歌声の響く学校」を目標に掲げ、地域に誇れる学校づくりを目指しています。実は校舎の東西に正門があり、これは洗馬地区と宗賀地区の方々の地域への思い入れを尊重するために二つの正門が設けられたそうです。
洗馬・宗賀の両地区から通うには校区が広すぎるため、塩尻地区では珍しく全校の約4分の1の生徒がスクールバスで登校しているそうです。
校舎に併設されている「まなび庵」は普段は特別教室として利用され、生徒がいない夜間の時間を利用して社会教育施設として開放し、地域住民の方々との連携を深めています。

親しみあふれるアイディア給食

調理に従事しているのは栄養士と調理スタッフの計4名、栄養士になられて30年ほどというベテランの小澤きぬ子先生は塩尻西部中学校に赴任されて1年目で、生徒や先生方、計341名分のアイディアあふれる給食を提供しています。

 

本日のメニューは1年2組によるリクエスト給食でした。

・キムタクごはん     ・鶏肉のからあげ

・いかくんサラダ     ・コーンスープ

・牛乳          ・ミルメークコーヒー

 

キムタクごはんは塩尻西小学校にてメディアに報道され、一躍有名になったメニューですが、その発祥地は塩尻西部中学校になります。今から10年ほど前に栄養士をされていた方が考案し、人気となり塩尻市全域の学校で提供されるようになったそうです。

季節料理や郷土料理、そして手作りにこだわる料理を大切にし、地元生産者の協力により地産地消にも貢献されています。

 

給食の時間が近づくと、給食委員の生徒たちが給食室から通路にかけて立ち、生徒たちの給食のマナーや身なりを注意する姿勢は食育に対する意識の高さを伺わせます。

給食時間には放送委員より本日の給食に使われた食材について語られ、食材の産地や生産者の方の名前、食材に関するトリビアなどが放送されるそうです。

5月から11月にかけて月一回の地域食材の日があり、長野県産のニジマスを唐揚げにした「つぶら揚げ」やアルプスサーモン、また地元の野菜をふんだんに使った料理が提供されます。

 

ユニークな名前のメニューも多くありました。

冬ソナライス:韓国ドラマに出てくる雪のゲレンデをイメージした白いクリームソースのかかったごはん。

ヨン様丼:プルコギのアレンジ。肉・ニラ・ニンジン・玉ねぎの4色の食材が入り、コチュジャンを使った韓国風味の丼。

桔梗ヶ原の玄蕃の丼:塩尻の民話「玄蕃の丞ぎつね」がモチーフ。油揚げを狐の耳のように三角に切って地元食材と一緒に和えたあんかけ丼。これは塩尻市のオリジナルメニューです。

塩尻西部中学校にアイディアあふれるメニューが多いのは、生徒が卒業して大人になっても学校給食を話題にしてくれればと印象に残るメニュー作りに励まれているからだそうです。

(取材・編集:南山)
 
この記事は平成24年度協働のまちづくり提案公募補助金により取材しています。
本日のメニューキムタクごはんの具材を合わせ中調理風景盛り付け風景 1年2組教室にて

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