しおじり給食物語~広丘小学校編~

2012年12月12日

広丘小学校校舎

しおじり給食物語~広丘小学校編~

歌人の街、手作りへのこだわり

手作りハンバーク調理風景
12月5日、「短歌の里」として知られる塩尻市広丘にある広丘小学校を訪問しました。
広丘小学校第6代校長をされた歌人で有名な島木赤彦が記した新校訓 奨善会から抜粋した「正しい心 強い心 美しい心」を学校目標とする広丘小学校では短歌に力を入れ、子供たちが普段の生活や学習でも自然と短歌で表現する力をつけています。
広丘小学校の近くに建てられた短歌館には太田水穂、若山喜志子をはじめ著名な歌人の遺墨、遺品、歌集などが展示され、短歌の里推奨に地域全体が取り組んでいます。
栄養士になられて10数年の元木優子先生は広丘小学校に就任されて2年目、子供たちのために地産地消の食材を活かし、先生を含む全校数720弱の数の給食を手作りにこだわって調理しています。
自校給食だからこそ子供たちに温かいままの給食が提供でき、子供たちに歩み寄った給食作りが献立にも反映されています。
今年は特に旬をテーマにし、季節ごとに割り振って学年で季節料理を考えるそうです。
本日の献立のハンバーグきのこソースは子供たちの提案によるものです。

給食に歌人の名前や短歌の心も

毎月行われる短歌の日には、子供たちが学校行事をテーマに短歌を作ります。

なかには給食にちなんだ短歌もあり、調理スタッフの方も心の励みにされているのではないでしょうか。

子供の作った短歌を拝見させていただきました。

「給食はただで出てくるわけじゃないたくさんの人が作ってくれる」

子供たちが食べている給食には育てることから始まり、流通や加工、調理にたくさんの人が関わっているという毎日の給食を大切に思う気持ちが伝わってきますね。

本日のメニューはこちら

・ハンバーグきのこソース   ・おかか和え(野菜の和え物)

・豆腐の味噌汁        ・ごはん

・牛乳

手作りのハンバーグを大量に作るのは大変な作業、一つ一つに調理スタッフのご苦労と愛情が込められています。

子供たちに人気のハンバーグや唐揚げといった肉料理が多いなか、野菜の和え物の人気も高く、採れたて地元野菜の美味しさや既製品に頼らないこだわりの味付けが人気の秘訣になっています。

広丘小学校には歌人の名前をとった「赤彦汁」なるものがあり、島木赤彦が好んで食した、カボチャやジャガイモの入った味噌味のすいとん汁だそうです。

特徴的なのはすいとんのなかにシラスが入っているそうで、どんな味なのか食べてみたくなります。

他にも塩尻出身の歌人太田水穂の名をとった「水穂汁」というものもあり、中身は豚汁ですが、俳句に季語があるように季節ごとに旬の食材が入るそうです。

塩尻で毎年開催されている全国短歌フォーラムin塩尻でも参加者にふるまわれた、地域でも人気の料理のひとつのようです。

(取材・編集:南山)

 

この記事は平成24年度協働のまちづくり提案公募補助金により取材しています。

本日のメニューみんな揃って「いただきます」の声盛り付け風景

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