しおじり給食物語~広陵中学校編~

2012年12月8日

2‐1 いただきます

しおじり給食物語~広陵中学校編~

全校をあげた食育の取り組み~食はすべての基本!

今日の献立
ぶどう畑に囲まれた広陵中学校は、生徒数536名職員数49名、総勢585名の、市内で2番目に大きな中学校です。1、3年5クラス、2年生6クラスで、今年は2教室を増築、11月に完成しました。
その大勢の給食を調理員の先生方5人で作っています。
そのため毎日、作業工程表と作業動線図を作って、綿密な打ち合わせのもとに効率化を図っているそうです。
今日は1年4組と2年1組のリクエスト献立、11月誕生祝の人気メニューの組み合わせです。
 ・キムタクごはん          ・ABCスープ
 ・鶏のから揚げレモンソースかけ   ・シーザーサラダ
 ・牛乳
広陵中では『食べる事は人にとって根本でとても大切なこと』と給食を教育の一環としてとらえ、全校あげて食育に取り組んでいます。
献立表のほとんどに『○年○組○○さんの献立』とあり、生徒が必要な栄養素を満たし塩尻産の食材を使うよう、考えて立てたものです。
『みんなのことを考える、旬のものを入れる。給食室で作る様子を見て、食べて感想を書く。』などの課題付きで、そうして家庭科の単元の知識に加えて、思いやりや感謝の心も育つそうです。
栄養教諭である杉木悦子先生は、給食時にクラスに行って生徒といっしょに食べ、栄養や食事のマナー等の指導もされます。
2年1組の給食の様子を見せてもらうと、皆お箸の持ち方がきれいで、背筋を伸ばして食べる姿は、見ていて気持ちの良いものでした。

塩尻市の給食は世界一!

毎日の配膳に間に合うように、杉木先生は給食掲示板と給食郵便を作ります。
給食掲示板は、調理員の先生方の奮闘ぶりや、その日の食材を届けてくれた生産者さんの笑顔の写真10数枚で構成し、お名前入りの楽しいコメントで誰が何を担当したか、作り方やその日のポイントなど、ひと目でわかります。自分たちの為に毎日笑顔で頑張ってくれている人たちを意識することで、給食を残せなくなったということです。
その内容をA4版1枚にまとめた給食郵便は、クラスごとのファイルにとじられ、ご飯容器と一緒に教室に運ばれます。
当番以外の生徒全員に、掲示板の内容を見てもらう工夫です。
ファイルの1つは給食室に置いて、校長先生か教頭先生が生徒が食べる前に検食されて、安全を確認し感想を書いて行かれます。この日は「今日のメニューはブラボーですねー!レモンソースもgood!」と書かれていました。
 
給食目標「めざせ完食!!楽しく、おいしく、気持ちよく」のために生徒側からの自主的な取り組みとして、生徒会の給食委員会4人が配膳と下膳に立ち会って、当番の身支度と残食をチェックしています。
長と副の2人は毎日だというのですから大変です。
「マスクをちゃんとして。」と注意された生徒が、あごに下げていたマスクをさっと直している光景が見られました。
中学に入る時塩尻市に転入して来たという委員長に聞いてみました。「給食のことをこんなに考えるようになったのは、広陵中に入って、1年の時杉木先生に食べ物のことをいろいろ教わってから。食べることが大好きで給食委員会に入りました。」ダイエットとか考える歳頃じゃない?の質問に「そういうことを言う人もいるけど、今食べなくてどうする?って感じ。」と素敵な笑顔で答えてくれました。
 
塩尻市がすすめる『地産地消』という言葉ですが、人間を含めて動物には、そこで育った植物(野菜、穀物等)を食べることが免疫力を付け丈夫な体を作るのに一番なのだそうです。
給食に使われる鶏肉は長野県産ハーブ鶏、豚肉は安曇野市三澤農場や県内産のもの、塩尻産の大豆を原料に味噌は加工所で、豆腐は末広豆腐店さんで作ってもらっています。「地域農産物流通ネットワーク」の取り組みで塩尻産の野菜が短期間に学校に届きます。小麦粉、パン粉も国内産、調味料もそれぞれ厳選され、すべての食材に目が行き届いています。
これって実はすごいこと、国の内外を視察されてきた杉木先生は、「塩尻市の給食は世界一」とおっしゃいます。
学校のホームページで給食便りも毎日のように更新されています。
もっと保護者の皆さんにも見て、知ってもらいたいと思いました。
(取材・編集:小島)
         
この記事は平成24年度協働のまちづくり提案公募補助金により取材しています。
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